@em2542
調査および回答ありがとうございました。
状況整理(いただいた検証結果)
| 項目 |
状態 |
| ベアラートークンのコネクタ(Quick Web) |
「準備完了」+ Publish 済み(Everyone in your organization: ON)。search_action_connectors でも AVAILABLE / TokenStatus: VALID |
| Default OAuth App(Quick Web) |
「次へ」でブラウザ起動 → 4スコープすべてでスコープエラー |
| Desktop の Connectors タブ |
ベアラートークン / ビルトイン Slack ともに表示されない(他コネクタは表示される) |
問題1:Default OAuth App のスコープエラーについて
決定的な手がかり:Slack のエラー文言
いただいたスクリーンショット(スクリーンショット 2026-07-22 230131.png)のエラー本文が、原因の切り分けに決定的です。
Amazon Quick Suite - US East (N. Virginia) をインストールできませんでした。
何らかのエラーが発生したようです。ユーザー側の手違いによるエラーではありませんのでご心配なく! ただ残念ながら、現時点では Amazon Quick Suite - US East (N. Virginia) のインストールはできません。
エラーの詳細:承認されていない権限がリクエストされました
channels:write.invites, mpim:write.topic, groups:write.invites, search:read
Slack 自身が「ユーザー側の手違いによるエラーではない」と明示しています。これは、ワークスペース/管理者側の承認設定ではなく、アプリ側(配布元 = AWS)が OAuth リクエストで送っているスコープ構成に問題があることを示す典型的な文言です。
アプリ詳細の「必須の権限」一覧との不一致
もう一方のスクリーンショット(スクリーンショット 2026-07-22 230431.png)のアプリ詳細「必須の権限」一覧を確認すると、宣言されている権限は次のような粒度のものです。
channels:write / groups:write / mpim:write / im:write
chat:write / files:write / reactions:write / reminders:write
users.profile:write / usergroups:write / assistant:write
- (アクセス情報として)
channels:history / channels:read / groups:history / groups:read / im:history ほか
一方で、OAuth 時にエラーになっている4スコープ(channels:write.invites, mpim:write.topic, groups:write.invites, search:read)は、この「必須の権限」一覧に表示されていません。
つまり、アプリが Slack に登録・宣言している権限セットと、OAuth フローで実際に要求している権限が一致していない状態です。この不一致こそが「承認されていない権限がリクエストされました」というエラーの直接原因と考えられます。これはワークスペース側の設定では解消できません。
補足:拒否4スコープの性質(2種類の論点)
拒否されている4スコープは、性質の異なる2種類が混在しています。いずれもアプリ側のスコープ構成に依存する点は共通しますが、原因の種類は分けて理解するのが正確です。
search:read(トークン種別の論点):Amazon Quick の公式ドキュメントに「search:read と stars:read は User Token Scopes としてのみ提供される」と明記されています。Bot Token では付与できないスコープです。
channels:write.invites / mpim:write.topic / groups:write.invites(粒度スコープの論点):これらは Slack の粒度(granular)スコープで、親スコープ(channels:write / mpim:write / groups:write)とは別に個別付与されるものです。Amazon Quick 公式の「Recommended scopes(推奨スコープ)」一覧にも、これら .invites / .topic 系は掲載されておらず、掲載されているのは親スコープのみです。
いずれも、ユーザー/管理者が Slack 側で個別に承認・拒否する設定項目ではなく、配布アプリ側のスコープ宣言・配布(Public Distribution)構成に依存するものと考えられます。ユーザー/管理者が承認・拒否する画面が見当たらないのは、この性質によるものと推測されます(断定はできないため、最終的な原因特定は AWS サポートでの確認が必要です)。
問題2:Web のコネクタが Desktop に表示されない件
公式ドキュメントには「Connectors added on the web appear automatically in the desktop application.(Web で追加したコネクタは自動的に Desktop アプリに表示される)」と明記されています。
いただいた検証結果は、この公式仕様と明確に矛盾しています。特に注目すべきは以下です。
- Quick Web 上では「準備完了」+ Publish 済み(Everyone in your organization: ON)
- Desktop のチャットから
search_action_connectors を実行すると、当該コネクタは AVAILABLE / TokenStatus: VALID として認識されている
- それにもかかわらず、Settings → Capabilities → Connectors / Connections タブに UI 上は表示されない
- 同一アカウント・同一ユーザー・同一リージョン(us-east-1)を確認済み、再起動・リフレッシュ済み
- 他のコネクタは表示されている(Slack だけが表示されない)
search_action_connectors がコネクタを VALID と認識しているという事実は、バックエンド上はコネクタが正しく存在・同期していることを意味します。つまり、これは「同期されていない」問題ではなく、Desktop の Connectors/Connections タブの UI に Slack コネクタだけが描画されない表示不具合の可能性が高い、という切り分けになります。
これは公式仕様(自動表示)と実際の挙動が一致しておらず、かつ他コネクタでは再現しない Slack 固有の事象のため、ユーザー側の設定で解決できる範囲を超えています。
結論と推奨アクション
いただいた検証で、ユーザー側・ワークスペース管理者側で実施可能な確認はすべて完了しており、いずれも「アプリ側/製品側の事象」を指し示しています。したがって、AWS サポートへのエスカレーションを推奨します。
AWS サポートへ報告する際に添付すると切り分けを早められる情報
- 問題1:Slack のエラー画面(「ユーザー側の手違いによるエラーではありません」+拒否4スコープが写っているもの)= スクリーンショット 2026-07-22 230131.png
- 問題1:アプリ詳細「必須の権限」一覧(拒否4スコープが一覧にないことが分かるもの)= スクリーンショット 2026-07-22 230431.png
- 問題2:Desktop チャットでの
search_action_connectors の実行結果(AVAILABLE / TokenStatus: VALID)
- 問題2:Quick Web のコネクタ一覧(当該 Slack コネクタが「準備完了」で表示されている画面)と、Desktop の Connectors/Connections タブ(Slack だけが表示されていない画面)の対比
- 環境情報:エンタープライズ版 / US East (N. Virginia) / Amazon Quick Desktop (Windows) / Slack Pro プラン
報告時に伝えると良い要点(サポート向けサマリ)
- 問題1(Default OAuth App):OAuth 時に要求される4スコープ(
channels:write.invites / mpim:write.topic / groups:write.invites / search:read)が、Slack 側アプリ「Amazon Quick Suite - US East (N. Virginia)」の宣言済み「必須の権限」一覧に含まれておらず、Slack が「承認されていない権限がリクエストされました(ユーザー側の手違いではない)」を返す。アプリ側のスコープ宣言/配布設定の不整合が疑われる。
- 問題2:Web で「準備完了」+ Publish 済みのコネクタが、
search_action_connectors では VALID と認識されるのに、Desktop の Connectors/Connections タブに Slack だけ表示されない。公式仕様(Web のコネクタは Desktop に自動表示)と不一致で、他コネクタでは再現しない Slack 固有の UI 表示不具合が疑われる。
まとめ
| 質問 |
回答 |
| 問題1:スコープエラーの原因 |
ワークスペース/管理者設定の問題ではない(Slack が「ユーザー側の手違いではない」と明示)。OAuth 要求スコープがアプリの宣言済み権限一覧に含まれておらず、アプリ側のスコープ/配布設定の不整合が原因と考えられる。AWS サポートへの報告を推奨 |
| 問題2:Desktop に表示されない件 |
search_action_connectors では VALID と認識されており、バックエンド同期は成立。公式仕様に反し UI 上 Slack のみ非表示のため、Slack 固有の表示不具合が疑われる。AWS サポートへの報告を推奨 |
現時点では、いずれもユーザー側での回避が難しい製品側の事象と考えられます。上記の添付資料を添えて AWS サポートへエスカレーションいただくのが最短と考えます。
サポートチケットの作成については、このステップを参照ください。
AWSアカウントの管理において、貴社に担当者がおられるようでしたら、内部で確認していただく必要があります。